賃貸の火災保険は自分で選べば1万円お得!相場より半額安く加入する全手順

「賃貸の火災保険って必要?」「不動産会社に指定された保険でいいの?」など、賃貸の火災保険について気になっていませんか?

賃貸の火災保険は、万が一に備えて必要な保険ですが、無駄な保険料を払いたくない人は不動産会社に指定された保険に加入しないほうがいいです。

このページでは、長年不動産仲介の営業として働いてきた筆者が、下記の流れで賃貸の火災保険について解説していきます。

  1. 賃貸の火災保険は強制?自分で加入できる?
  2. 賃貸の火災保険で加入すべき3つの補償
  3. WEBから加入できるお得な火災保険の相場は?
  4. 賃貸の火災保険を自分で選んで加入するときの5つのSTEP
  5. 賃貸の火災保険で注意すべき7つのこと

このページをすべて読めば、火災保険に入る理由から、加入すべき火災保険までわかるので、損することなく万が一に備えることができます。

今すぐお得な火災保険を知りたい人は「こちら」を確認してください。

一人暮らし向けとファミリー向けで、加入すべき火災保険がわかります。

1. 賃貸の火災保険は強制?自分で加入できる?

賃貸物件を借りるときの火災保険の加入は、強制や義務ではありません。あくまでもあなたが加入するか・しないかを決めることができます。

ただし、火災保険の加入が、貸主(オーナー)や不動産会社(賃貸管理会社)が決めた「入居条件」になってるときは、必ず加入しないといけません。

この章では、賃貸の火災保険はなぜ必要なのか、どんな仕組みなのか、詳しく解説します。

一般的に「火災保険」という総称で広く認知されていますが、正確には賃貸物件で入居者が加入するのは「家財保険」です。

「火災保険」は、建物所有者が建物自体にかける保険のことを意味しています。

1-1. 強制ではないが火災保険は加入すべき!

冒頭でも伝えたとおり、賃貸の火災保険の加入は強制や義務ではありません。ただし、万が一のことを考えて、必ず加入すべきといえます。

なぜなら保険に加入していないと、あなたが原因の火災だけでなく、隣家からのもらい火によって発生した被害に対しても補償されないからです。

補償されないどころか、隣家からのもらい火が原因でも、部屋を元通りに戻すためにかかる数百万円の費用を請求される可能性もあるのです。

火災だけでなく漏水による事故も起こる

火災が起こる確率は極めて低いかもしれませんが、日常生活でよくあるのが「漏水」による事故です。

「浴槽のお湯を止め忘れた」「トイレが詰まってあふれてきた」など、誰にでも起こりうる可能性があり、漏水による事故も多額の損害が発生します。

このように、あなたが防ぎきれないことが原因で被害に遭うこともあるので、火災保険は加入するべきといえるのです。

1-2. 火災保険は自分で選んで加入できる

一般的に、不動産会社が用意した火災保険に加入する人が大半ですが、賃貸契約と火災保険の契約は別なので、あなたが加入する保険を自由に選ぶことができます。

また、賃貸契約と抱き合わせで「この火災保険に加入してください」と契約させることは、独占禁止法や保険の法律に反する行為となるのです。

なぜ火災保険を指定してくるのか

不動産会社からすると、特定の火災保険に加入しているほうが、事故が起きたときもスムーズに対処できるからです。

また、1件契約するごとに保険会社から「紹介手数料」をもらえるケースもあるので、特定の火災保険を指定してくるのです。

自分で選ぶほうが格段に安い

一般的に、不動産会社が加入を求めてくる火災保険の保険料は、一人暮らしの場合「1年間:10,000円前後」が多いです。

大半の人が相場もわからず調べもしないまま加入しますが、最近では「1年間:5,000円前後」の火災保険も多いので、自分で選ぶほうが格段に安くなります。

自分にあった補償プランを選べる

家財が少ない人は最低限の補償プラン、家財が多い人は手厚い補償プランを選ぶことができます。

仮に高級品の家財が多い場合、不動産会社指定の火災保険だと補償範囲が狭く、十分に補償されないケースもあるので注意が必要です。

1-3. 自由に加入できるが貸主の承諾が必要

好きな火災保険に加入することはできますが、貸主や不動産会社の承諾が必要です。

抱き合わせは違法ですが、厳しい貸主だと、「そんなことを指摘してくる人には入居してほしくない」と、入居自体を断られる可能性もあります。

この点に関しては貸主が優位なので、いくら違法性を主張しても「他を探してください」と言われればそれまでです。

そのため、あくまでも相談ベースで、「他で加入したい火災保険があるのですが、問題ないでしょうか…?」のように低姿勢で臨みましょう。

1-4. 貸主が求める補償内容を確認する

印象を悪くしないように、まずは貸主が求める補償内容を確認しましょう。

詳しくは2章で伝えますが、入居者が加入する保険プランのひとつに、「借家人賠償責任保険しゃっかにんばいしょうせきにんほけん」という貸主に対する補償があります。

この「借家人賠償責任保険」をいくらに設定すればいいのか確かめることが重要なので、下記のように質問してみましょう。

火災保険の加入に伴いまして、「借家人賠償責任保険」の支払い限度額はいくらに設定すればいいでしょうか?

上記のように伝えれば、不動産会社から「1,000万円以上」「2,000万円以上」のように補償額を指定されます。

一人暮らし用の部屋であれば「1,000万円」で設定するケースが比較的多いです。

あとはあなたの家財に対する補償額を決めて、加入するだけです。

賃貸契約を更新するときも同じ流れ

既に賃貸物件に住んでいる場合、更新するときでも火災保険の変更はできますし、流れも一緒です。

不動産会社に賃貸契約は更新するものの、火災保険は別の保険に切り替えることを伝えます。

その際に、「借家人賠償責任保険の支払い限度額はいくらに設定すればいいのか」確認するようにしましょう。

1-5. WEBで完結する火災保険がスムーズ

最近ではWEBから見積もりをして、そのまま契約することができるので、手間も少なくスムーズに加入できます。

最短で加入の翌日から保険適用となるので、「明日から入居なのに火災保険忘れてた!」なんてときにも便利です。

また、クレジットカードで決済できる保険会社なら、保険料を振り込みに行く手間も省けます。

ここまでのまとめ.

説明してきたとおり、賃貸の火災保険はあなたが自由に選んで加入することができ、保険料も安く抑えることができます。

ただ、貸主の承諾や補償額の確認をする手間はかかるので、少しでも安く抑えたいという人におすすめです。

保険料の相場は3章で紹介しますが、すぐにでもお得な火災保険に加入したい人は、下記の保険会社で見積もりをとってみましょう。

先程の「借家人賠償責任保険」の補償額や、あなたの家財金額によって保険料は変わりますが、上記2つの火災保険がお得でバランスの優れた保険といえます。

保険料は、一人暮らしなら「1年間:5,000円前後」なので、一般的な火災保険の約半額の保険料で加入できます。

お得に加入したいときは上記の火災保険を検討すればいいですが、より詳しく火災保険について知りたい人は、続けて2章を確認しましょう。

2. 賃貸の火災保険で加入すべき3つの補償

賃貸を借りるときに加入する火災保険は、大きく分けて下記3つの補償を対象にしています。

  1. あなたの家財に対する補償:家財保険
  2. 貸主に対する補償:借家人賠償責任保険
  3. 第三者に対する補償:個人賠償責任保険

賃貸の場合は部屋を借りてる立場になるので、2と3の賠償責任保険への加入はほぼ必須と考えておくべきです。

また、2と3の保険は、1.家財保険の「特約」として契約するものなので、2と3だけ単独で契約することはできません。

この章では、それぞれの考え方や平均的な設定額を詳しく解説していきます。

2-1. あなたの家財に対する補償:家財保険

「家財保険」は、あなたの家具家電から洋服やアクセサリーまで幅広く補償され、火災だけでなく下記の損害に対しても補償を受けることができます。

  • 火災・落雷・爆発・破裂
  • 水災・風災・雪害・ひょう災
  • 強盗による家財の破損・汚損

自然災害から強盗に至るまで、日常生活で起こりうる損害を広くカバーしています。

そして、あなたの家財金額によって保険料が決まります。このとき、「家財の合計額はいくらですか?」と聞かれても、すぐには答えられないでしょう。

なので、年齢や居住人数によって割り出される一般的な家財金額を、該当する項目から確認して参考にしましょう。

一人暮らしの場合

世帯主の年齢層 家財金額/約
25歳前後および以下 350万円
30歳前後 350万円
35歳前後 450万円
40歳前後 450万円
45歳前後 550万円
50歳前後および以上 550万円

二人暮らしの場合

世帯主の年齢層 家財金額/約
25歳前後および以下 500万円
30歳前後 600万円
35歳前後 800万円
40歳前後 1,000万円
45歳前後 1,150万円
50歳前後および以上 1,300万円

三人家族の場合

世帯主の年齢層 家財金額/約
25歳前後および以下 595万円
30歳前後 695万円
35歳前後 895万円
40歳前後 1,095万円
45歳前後 1,245万円
50歳前後および以上 1,395万円

四人家族の場合

世帯主の年齢層 家財金額/約
25歳前後および以下 690万円
30歳前後 790万円
35歳前後 990万円
40歳前後 1,190万円
45歳前後 1,340万円
50歳前後および以上 1,490万円

上記引用:SBI日本小短

上記はあくまでも平均的な家財の総額です。

ざっくりとでいいので、あなたの家財を新たに買い揃える場合、いくらかかるのかを計算してみましょう。

そして、家財の総額が安いほど年間の保険料は安くなり、家財の総額が高いほど保険料は高くなります。

2-2. 貸主に対する補償:借家人賠償責任保険

借家人賠償責任保険しゃっかにんばいしょうせきにんほけん」は、万が一の火災で部屋を焼損させてしまったときに備えて加入する保険です。

この保険に加入していないと、部屋を元通りに戻すための原状回復費用を実費で支払う羽目になるので、必ず加入するようにしましょう。

1章でも伝えたとおり、自分で火災保険を選んで加入するときは、借家人賠償責任保険の補償額をいくらに設定すべきか、不動産会社に確認してください。

補償上限額の相場

借家人賠償責任保険の補償上限額は、大きく分けて下記のような相場感となっています。

間取り 補償上限額
ワンルーム~1K 500~1,000万円
1LDK~2LDK 1,000~2,000万円
3LDK~ 2,000~3,000万円

多くの場合、火災保険とセットで付帯されているので、借りる部屋の間取りと補償上限額を比較してみましょう。

貸主にとっては上限額が多いほど助かりますが、その分保険料は高くなります。仮にワンルームのアパートで「3,000万円」の設定は保険料の払い損になるので注意しましょう。

ただ、購入した部屋を貸し出してる「分譲賃貸マンション」だと、室内グレードの高さから上限額を高く設定するように求められるケースもあります。

2-3. 第三者に対する補償:個人賠償責任保険

個人賠償責任保険こじんばいしょうせきにんほけん」は、漏水などで階下に被害を与えてしまったときなどに備えて加入する保険です。

こちらも加入していないと全て実費で支払うことになるので、必ず加入すべきといえます。

他にも、飼育しているペットが他の住民にケガをさせてしまったときや、子どもが他人のものを傷つけてしまったときなども補償対象になります。

補償上限額の相場

個人賠償責任保険の補償上限額は「1,000万円~3億円」程度で設定できる保険会社が多いです。

2013年の事例ですが、小学生が起こしてしまった自転車事故で、その母親が9,500万円もの損害賠償を命じられました。

上記の事例から、万が一のことを考えて、「1億円」程度で設定しておけば安心です。

保険料は月額で換算すると数百円程度なので、大きな負担なく加入することができます。

2重加入に注意する

注意する点として、個人賠償責任保険は「自動車保険」や「医療保険」にも付帯されてることが多く、既に加入済みということがあります。

この場合、他で加入していれば火災保険とセットで加入する必要はないので、時間がある方は保険の見直しも兼ねてチェックしてみましょう。

次の章で、数ある保険会社の中で、WEBから加入できる4つの火災保険を相場とあわせて紹介していきます。

3. WEBから加入できるお得な火災保険の相場は?

不動産会社指定の火災保険の相場は「1年間:10,000円前後」が一般的ですが、WEBから加入できるネット保険だと相場より半額以上安く加入できます。

補償プランはさほど変わらない割に保険料が高いので、この章ではWEBからお得に加入できる火災保険を紹介します。

2章の平均的な家財金額をもとに保険料を算出するので、下記の中からあなたが該当する項目を確認しましょう。

補償内容

補償内容としては、最低限必要とされる下記の補償額が盛り込まれた、1年間のプランを紹介します。

  • 借家人賠償責任:1,000万円以上
  • 個人賠償責任:1,000万円以上

3-1. 一人暮らしの保険料の相場

WEBから加入できる火災保険の”一人暮らし”の保険料は「3,610~10,100円」が相場感です。

家具家電や私物が少ない人で家財金額を「100万円」にすれば、一般的な相場の10,000円より「約6,500円」も安いプランがあります。

一方で、高価な家具家電や私物が多い人で家財金額を「500万円」にした場合でも、相場より「4,000円以上」安い保険もあるのでお得です。

家財金額 ミニケア賃貸保険 お部屋を借りるときの保険 新すまいRoom保険A 住まいる共済
100万円 3,610円 4,000円
200万円 4,190円 5,000円
300万円 4,770円 6,000円 7,600円 8,500円
400万円 5,350円 7,000円 8,800円 9,300円
500万円 5,940円 8,000円 10,000円 10,100円

※(-)は対象プランなし

家財が多いにも関わらず保険料を安く抑えたいからと、家財金額を低く設定するのはおすすめできません。

万が一のときに補償されないと意味がないので、できる限り正しい家財金額の設定をしましょう。

そして、上記4つの中で加入すべき火災保険は「こちら」を確認しましょう。

3-2 二人暮らしの保険料の相場

WEBから加入できる火災保険の”二人暮らし”の保険料は「4,770~16,000円」が相場感です。

家具家電や私物が少ない人で家財金額を「300万円」にすれば、一般的な相場の”10,000円”より「5,000円以上」安いプランがあります。

一方で、高価な家具家電や私物が多い人で家財金額を「1,000万円」にした場合でも、相場より安い保険もあるのでお得です。

家財金額 ミニケア賃貸保険 お部屋を借りるときの保険 新すまいRoom保険A 住まいる共済
300万円 4,770円 6,000円 7,600円 8,500円
400万円 5,350円 7,000円 8,800円 9,300円
500万円 5,940円 8,000円 10,000円 10,100円
600万円 6,520円 9,000円 11,200円 10,900円
700万円 7,100円 10,000円 12,400円 11,700円
800万円 11,000円 13,600円 12,500円
900万円 12,000円 14,800円 13,300円
1,000万円 13,000円 16,000円 14,100円

家財が多いにも関わらず保険料を安く抑えたいからと、家財金額を低く設定するのはおすすめできません。

万が一のときに補償されないと意味がないので、できる限り正しい家財金額の設定をしましょう。

そして、上記4つの中で加入すべき火災保険は「こちら」を確認しましょう。

3-3. 三人家族の保険料の相場

WEBから加入できる火災保険の”三人家族”の保険料は「5,940~17,300円」が相場感です。

家具家電や私物が少ない家族で家財金額を「500万円」にすれば、相場より「4,000円以上」安いプランがあります。

一方で、高価な家具家電や私物が多い家族で家財金額を「1,400万円」にした場合だと、相場より若干高い保険料となります。

ただ、これほど家財が多いときはどの火災保険でも保険料は自ずと高くなるので、適正な価格ともいえます。

家財金額 ミニケア賃貸保険 お部屋を借りるときの保険 新すまいRoom保険A 住まいる共済
500万円 5,940円 8,000円 10,000円 10,100円
600万円 6,520円 9,000円 11,200円 10,900円
700万円 7,100円 10,000円 12,400円 11,700円
800万円 11,000円 13,600円 12,500円
900万円 12,000円 14,800円 13,300円
1,000万円 13,000円 16,000円 14,100円
1,100万円 14,000円 14,900円
1,200万円 15,000円 15,700円
1.300万円 16,000円 16,500円
1,400万円 17,000円 17,300円

家財が多いにも関わらず保険料を安く抑えたいからと、家財金額を低く設定するのはおすすめできません。

万が一のときに補償されないと意味がないので、できる限り正しい家財金額の設定をしましょう。

家財が多いときの注意点

不動産会社指定の保険だと、あなたの家財に対しての補償金額の設定が低いケースもあるので、必ず補償内容を確認しましょう。

補償内容を比較検討した上で、WEBから自分で加入するか、不動産会社指定の保険に加入するか決めてください。

そして、上記4つの中で加入すべき火災保険は「こちら」を確認しましょう。

3-4. 四人家族の保険料の相場

WEBから加入できる火災保険の”四人家族”の保険料は「6,520~18,100円」が相場感です。

家具家電や私物が少ない家族で家財金額を「600万円」にすれば、相場より「約3,500円」安いプランがあります。

一方で、高価な家具家電や私物が多い家族で家財金額を「1,500万円」にした場合だと、相場より若干高い保険料となります。

ただ、これほど家財が多いときはどの火災保険でも保険料は自ずと高くなるので、適正な価格ともいえます。

家財金額 ミニケア賃貸保険 お部屋を借りるときの保険 新すまいRoom保険A 住まいる共済
600万円 6,520円 9,000円 11,200円 10,900円
700万円 7,100円 10,000円 12,400円 11,700円
800万円 11,000円 13,600円 12,500円
900万円 12,000円 14,800円 13,300円
1.000万円 13,000円 16,000円 14,100円
1,100万円 14,000円 14,900円
1,200万円 15,000円 15,700円
1,300万円 16,000円 16,500円
1,400万円 17,000円 17,300円
1,500万円 18,000円 18,100円

家財が多いにも関わらず保険料を安く抑えたいからと、家財金額を低く設定するのはおすすめできません。

万が一のときに補償されないと意味がないので、できる限り正しい家財金額の設定をしましょう。

家財が多いときの注意点

不動産会社指定の保険だと、あなたの家財に対しての補償金額の設定が低いケースもあるので、必ず補償内容を確認しましょう。

補償内容を比較検討した上で、WEBから自分で加入するか、不動産会社指定の保険に加入するか決めてください。

そして、上記4つの中で加入すべき火災保険は下記を確認しましょう。

Q. 加入すべき火災保険はどれ?

一人暮らしや二人暮らしでとにかく保険料を抑えたい人は、チューリッヒの「ミニケア賃貸保険」に加入すべきです。

チューリッヒ保険 ミニケア賃貸保険

引用:チューリッヒ

補償内容は「借家人賠償責任:1,000万円」、「個人賠償責任:1,000万円」と、必要最低限の補償を受けることができます。

また、台風で窓ガラスが割れたり、玄関ドアが損傷して実費で修理したときの費用を「100万円」まで補償してくれる点もポイントが高いです。

上記のように、必要最低限の補償が整ってることから、一人暮らしの方であれば迷わずこの火災保険に加入すべきといえます。

ミニケア賃貸保険

公式サイト:https://www.zurichssi.co.jp/kazai/

より手厚い補償の火災保険は?

ファミリーで保険料は抑えつつ、手厚い補償を受けられる火災保険がいいときは、日新火災の「お部屋を借りるときの保険」に加入すべきです。

お部屋を借りるときの保険公式hp

引用:日新火災

チューリッヒより保険料が「月額:100~500円」ほど高くなりますが、下記のように手厚い補償を受けられます。

  • 借家人賠償責任:2,000万円
  • 個人賠償責任:1億円
  • 修理費用:300万円

また、鍵をなくして部屋に入れないときや、水回りのトラブルが発生したとき24時間いつでも対応してくれる「すまいのサポート24」も付帯されています。

不動産会社によっては「年額:10,000~20,000円」かかる24時間サポートを、火災保険とは別に加入するよう求められるケースもあるので、無駄な費用を払わずに済みます。

そして、予期せぬ事故も補償される個人賠償責任が「1億円」なので、子どもがいるファミリーはこの保険に加入すべきといえるでしょう。

お部屋を借りるときの保険

公式サイト:https://direct.nisshinfire.co.jp/oheya/

次の章で、実際に自分で火災保険に加入するときの流れを詳しく解説します。

4. 賃貸の火災保険を自分で選んで加入するときの5つのSTEP

火災保険の相場や加入すべき火災保険がわかったところで、実際に加入するときの流れを下記5つのSTEPで解説していきます。

大前提として、不動産会社に「自分で火災保険を選んで加入する」ことを伝える必要があるので、忘れないようにしましょう。

伝えるタイミングとしては、入居申込書を出すときが理想です。既に提出済みのときは、契約開始日を決めるときに伝えるようにしましょう。

契約更新のときは、更新に関する案内やはがきが届いたタイミングで伝えるようにしましょう。

STEP1. まずは家財の総額を確かめる

あなたの部屋にある、家具家電から洋服やアクセサリーに至るまで、新しく買い直したときに総額でいくらかかるのか、ざっくりと計算して確かめてみましょう。

その際に、30万円以上する高価なものは事前申請が必要なので、メモなどして忘れないようにしておきましょう。

STEP2. WEBで見積もりをとってみる

家財金額がわかったら、WEBから見積もりをとってみましょう。

大まかな見積額であればすぐにわかりますが、より正確な保険料を知りたいときは、建物の構造や部屋の面積が必要なケースもあるので、下記の内容を事前に調べておきましょう。

  • 構造:コンクリート造の建物か、木造や鉄骨造の建物か
  • 面積:部屋の㎡数はどれくらいか

上記のふたつは部屋の募集図面やネットの募集ページを見ればすぐにわかります。もしわからないときは不動産会社に確認しましょう。

そして、見積額や補償内容がわかったら、不動産会社に「この火災保険のプランで問題ないでしょうか」と、確認するのがおすすめです。

不動産会社から承諾をもらえたら、あとは賃貸の契約が完了するのを待ちましょう。

STEP3. 賃貸の契約が完了したらWEBから申し込む

賃貸の契約が正式に完了したら、WEBから申し込みをしましょう。

このとき、保険をいつから適用するか決める必要があるので、契約開始日と同じ日にしましょう。

ここで注意したいのが、仮に契約開始日が1月1日からで、実際に入居するのが1月5日のケースでも、保険の適用日は1月1日にしてください。

そうでないと、1月1日~1月4日の間に火災が発生した場合、補償の対象外となるので注意しましょう。

STEP4. 保険料の支払いをする

申し込みが完了したら、保険会社の案内に沿って保険料を支払って正式に加入しましょう。

保険会社によってはクレジットカードで決済できるので、スムーズに加入することができます。

クレジットカードでなくてもコンビニで支払えることが一般的なので、それほど手間はかからないでしょう。

STEP5. 保険証券を不動産会社に提出する

申込や支払いが完了したら、保険会社が「保険証券」や「保険加入証」を発行してくれるので、契約開始日よりまえに不動産会社にコピーを提出しましょう。

保険証券を提出すれば、火災保険の加入はすべてが完了です。

次の章で、火災保険に関する注意すべき点を解説するので、損しないためにも確認するようにしましょう。

5. 賃貸の火災保険で注意すべき7つのこと

数ある火災保険の中でも、下記の7つは共通して注意すべきことなので、詳しく解説します。

  1. 地震・津波が原因の損害は補償対象外
  2. 火災保険だけでは所得控除の対象外
  3. 30万円以上の高価な家財は事前申請するべき
  4. 家族構成が変わったときはプランの変更をするべき
  5. 引っ越すときは必ず解約の手続きをするべき
  6. 火災保険の二重加入は意味がありません
  7. あなたのライフスタイルにあった火災保険を選ぶべき

5-1. 地震・津波が原因の損害は補償対象外

賃貸の火災保険に加入していても、地震や津波による損害は補償されません。

地震や津波が原因の損害に備えるときは、火災保険とセットで地震保険に加入する必要があります。

保険料は住む地域や建物の構造によって異なりますが、平均して火災保険料が「1.5~2倍」ほど高くなります。

また、地震保険は単独で加入できないので、他で安いプランを探しても意味がありません。必ず火災保険とセットでないと加入できないので注意しましょう。

地震保険はコスパが悪い

地震保険は保険料と補償額のコスパが悪いです。

仮に地震で家財が全損して1,000万円の損害が出たとしても、地震保険で補償されるのは最大で500万円だけです。

というのも、地震保険は災害後の生活を最低限維持するための保険として作られたので、補償範囲は限定されてしまうのです。

ただ、東日本大震災が発生してからは年々加入率が増加しています。少しでもリスクを減らしたい人は、保険料と併せて一度検討してみましょう。

5-2. 火災保険だけでは所得控除の対象外

2006年までは火災保険も所得控除の対象でしたが、2007年からは対象外となりました。

ただ、地震保険にも加入していると、地震保険だけ所得控除の対象となるため所得税を節税できます。

5-3. 30万円以上の高価な家財は事前申請するべき

繰り返しになりますが、あなたの家財の中で30万円以上の高価なものは事前に申請しておかないと、補償対象外になる恐れがあります。

特に宝石や貴金属をはじめ、ブランド物のバッグや洋服は忘れずに申請しましょう。

また、30万円以上するパソコンも事前申請するべきですが、パソコン内のデータは補償対象外となるので注意が必要です。

5-4. 家族構成が変わったときはプランの変更をするべき

二人暮らしを始めたり、新たに子供が産まれたときなどは、保険会社に伝えるのと併せてプランの変更も検討しましょう。

補償内容を一気に上げる必要はないですが、万が一に備えて納得できる補償プランがあれば切り替えることが望ましいです。

契約期間の途中でも変更することはできるので、加入してる保険会社に気軽に相談してみましょう。

5-5. 引越すときは必ず解約の手続きをするべき

引越しが決まったときは必ず保険会社に連絡して、解約の手続きをしましょう。

契約期間が残っていれば「解約返戻金」を受け取ることができます。

また、保険会社によっては解約の申し出がない限り、自動更新扱いでクレジットカードや指定の口座から保険料を引き落とされることもあるので注意しましょう。

5-6. 火災保険の二重加入は意味がありません

解約し忘れた状態で新たな火災保険に加入して二重加入となっても、補償を受けられるのは住んでる部屋の火災保険だけです。

また、火災保険の特約のひとつに、地震による火災を補償してくれる「地震火災費用特約じしんかさいひようとくやく」というものがあります。

仮に地震保険に加入する場合、この「地震火災費用特約」は内容が重複するので、加入する意味がありません。

5-7. あなたのライフスタイルにあった火災保険を選ぶべき

繰り返しになりますが、保険料を抑えようと思えば相場より半額以上安い保険もありますが、万が一のときにきちんと補償されないと意味がありません。

そのため、保険料だけで選ぶことなく、補償内容も比較した上で加入するようにしましょう。

また、自分一人で決められないときは、保険会社に直接問い合わせてみるのもおすすめです。あなたに見合った適切なプランを紹介してくれるでしょう。

6. まとめ

賃貸の火災保険について解説してきましたが、いかがでしたか。

賃貸の火災保険はあなたが自由に選んで加入することができ、保険料を半額以上安く抑えることもできます。

そして、賃貸を借りるときに加入する火災保険は、大きく分けて下記3つの補償を対象にしています。

  1. あなたの家財に対する補償:家財保険
  2. 貸主に対する補償:借家人賠償責任保険
  3. 第三者に対する補償:個人賠償責任保険

数多くの火災保険が存在しますが、その中でも加入すべきお得な火災保険は下記の2つです。

これから賃貸を契約する人だけでなく、賃貸契約の更新にあわせて火災保険を切り替えることもできるので、損しない火災保険を選びましょう。

この記事を読んだことで、あなたが賃貸の火災保険で損することなく、最適な保険に加入できることを心から願っています。

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