賃貸の初期費用はいくら?家賃3ヶ月分得する物件の探し方を徹底解説!

「賃貸の初期費用はどれくらい?」「初期費用を安く抑える方法はある?」など、賃貸の初期費用について気になっていませんか?

賃貸の初期費用は、一般的に「家賃:5~6ヶ月分」が目安ですが、物件の賢い探し方や交渉方法を身につければ、家賃3ヶ月分お得にすることもできます。

このページでは、長年不動産仲介の営業として働いてきた筆者が、賃貸の初期費用を下記の流れで解説していきます。

すべて読めば、初期費用が安い物件の探し方から、初期費用を安く抑えるための賢い交渉方法まで知ることができるので、誰よりもお得に契約できるでしょう。

1. 賃貸の初期費用の相場は「家賃:5~6ヶ月」が目安

冒頭から伝えたとおり、賃貸の初期費用の相場は「家賃:5~6ヶ月」が目安です。

初期費用が「1~2ヶ月」の安い物件は、正直なにかしらの欠点があると思ったほうがいいでしょう。

また、1~3月の引越しシーズンは、普通の物件でも「7~8ヶ月」に増額したりします。

つまり、賃貸の初期費用は金額によって下記のように判断できます。

  • 初期費用が安い=欠点があり安くしないと入居者が集まらない物件
  • 初期費用が高い=引越しシーズンに便乗して費用を増額している物件

新築物件のキャンペーンで安くしていたり、高級物件で最初から費用が高いケースを除き、入居したあと後悔したくない人は、相場に近い初期費用の物件を選ぶことが望ましいです。

この章では、下記の初期費用の目安となる「家賃:5~6ヶ月」の内訳と、各費用の役割や注意点を解説をしていきます。

初期費用の内訳 相場の目安
敷金 1~2ヶ月
礼金 1ヶ月
前家賃 1ヶ月
仲介手数料 1ヶ月
保証会社利用料 0.5ヶ月
火災保険料 1~2万円
鍵交換費用 1.5~3万円
オプション費用 1~3万円

1-1. 敷金|目安:1~2ヶ月

敷金の目安は「家賃:1~2ヶ月」で、「アパート:1ヶ月|マンション:2ヶ月」の感覚で考えておきましょう。

敷金の役割は退去後の清掃費用や、家賃を滞納したときの”担保”として、契約するときオーナーに預ける費用です。

部屋をきれいに使って滞納もなければ全額返ってきますが、契約内容によっては「ハウスクリーニング費用」を敷金から差し引くと決めているケースもあります。

「敷金なし」でも「保証金あり」のケースがある

「敷金なし」となっていても、募集条件をよく見ると「保証金あり」となっているケースがあります。

保証金は店舗事務所の契約や、関西の物件でよく使われる名目で、敷金とほぼ同じ役割です。

なぜこのようにするかと言うと、部屋を探している人は「敷金なし=初期費用が安い!」と感じやすいからです。

そう感じたまま内見して契約するときに「敷金のかわりに保証金がある…」という事実を知りますが、もう後戻りはできず仕方なく契約するといった流れになるのです。

「敷金・保証金・ハウスクリーニング費用なし」の物件は避けるべき

このような物件は、”退去するとき”に高額なクリーニング代を請求されるトラブルが多発しているので、できる限り避けるべきです。

「初期費用を安くする分、退去するとき高く請求する」というようなケースが目立ち、都心の一人暮らし用マンションでよく見かけます。

ただ、オーナーの良心的な気持ちで安くしているケースも稀ですがあります。なので、「どうしても初期費用を安くしたい」という人は、この条件の物件も候補に入れてみましょう。

1-2. 礼金|目安:1ヶ月

礼金の目安は「家賃:1ヶ月分」で、「1ヶ月以下なら安い|1ヶ月以上は高い」と考えておきましょう。

また、礼金は時期によって変動しやすく、7~9月の閑散期は「0~0.5ヶ月」、1~3月の引越しシーズンは「1.5~2ヶ月」の物件が多くなるので引越す時期が重要です。

礼金の役割は部屋を貸してくれるオーナーへお礼として支払う費用なので、部屋を借りる人にとっては一切メリットがありません。

1-3. 前家賃|目安:1ヶ月

前家賃の目安は「家賃:1ヶ月分」で、住みはじめる月の家賃を契約するタイミングで事前に支払います。

賃貸の契約は、「翌月分」の家賃を毎月決められた日に支払う仕組みなので、契約するタイミングで家賃1ヶ月分を事前に支払うのです。

また、月初めの1日から契約がはじまるときの前家賃は1ヶ月分ですが、契約開始が1日以外だと、不動産会社の規定によって下記のようなパターンにわかれます。

(例)3月15日から契約がはじまる場合の前家賃

  1. 3/15 ~ 3/31:「0.5ヶ月分」
  2. 3/15 ~ 4/14:「1ヶ月分」
  3. 3/15 ~ 4/30:「1.5ヶ月分」

上記のパターンの中で一般的に多いのは「3」です。

契約開始が1日以外だと、その月の日割り家賃+翌月の家賃をまとめて支払うケースが多くなります。

遅かれ早かれ払うことになる家賃なので損する内容ではありませんが、契約開始が1日以外だと「日割り賃料」もまとめて払うケースがあると覚えておきましょう。

1-4. 仲介手数料|目安:1ヶ月

仲介手数料の目安は「家賃:1ヶ月分」です。1ヶ月以上だと違法なので、仲介手数料は1ヶ月が上限となっています。

注意点として、仲介手数料には消費税がかかるので、正しくは「家賃:1ヶ月(税別)」となります。

仲介手数料は部屋探しから契約までしてくれる不動産会社に支払う費用ですが、最近では「仲介手数料無料や半額」で契約できるケースも増えています。

なんで無料や半額になるの?

仲介手数料が無料や半額になる理由は、オーナーが仲介手数料や広告料といった報酬を不動産会社に払ってくれるからです。

仲介手数料が無料になる仕組みを表したイメージ

ただ、どの物件も報酬が出るわけではなく、報酬がない物件は「家賃:1ヶ月分」が必要になるケースが一般的です。

1-5. 保証会社利用料|目安:0.5ヶ月

保証会社利用料(保証料)の目安は「家賃:0.5ヶ月分」です。

保証会社は連帯保証人のような役割で、家賃を滞納したとき一時的に家賃を立て替えて払ってくれます。ただ、あくまでも立て替えているだけなので、返済する責任は残ります。

利用するかしないかは物件により異なりますが、東京で考えると「8~9割」の物件が利用を必須とし、保証料を払うことになっています。

連帯保証人がいても利用しないといけないの?

保証会社利用を必須にしている物件は、連帯保証人の有無に関係なく、保証会社を利用しないと物件を借りることができません。

なので、保証会社利用が必須になっている物件は、必ず保証料を払うことになります。

1-6. 火災保険料|目安:1~2万円

火災保険料の目安は「1~2万円」で、強制ではありませんが、どの物件でも必ず加入することが望ましいです。

火災保険は万が一の火災だけでなく、強風による窓の破損や、漏水による被害や損害にも対応してくれる心強いサービスといえます。

火災保険はあなたが自由に選べる

不動産会社から指定された火災保険に加入する人が大半ですが、賃貸の火災保険は自由に選んで加入することができます。

ただ、補償される金額や範囲についてはオーナーの要望に沿わないと契約を断られる可能性もあるので、加入する前に確認するようにしましょう。

火災保険について詳しく知りたい人は、下記の記事を確認してください。

1-7. 鍵交換費用|目安:1.5~3万円

鍵交換費用の目安は「1.5~3万円」ですが、物件によっては鍵交換をしないケースもあります。

防犯上、交換してほしいときは、不動産会社に要望して交換してもらいましょう。

交換にかかる費用は鍵の種類によって大きく差があり、古いタイプの”くの字型”の鍵だと「1~1.5万円程度」で交換できます。

一方で、IC付のセキュリティに優れた鍵だと「2~3万円」かかることもあります。

1-8. オプション費用|目安:1~3万円

オプション費用の目安は「1~3万円」で、物件により付いてるオプションが異なります。

一般的によくあるオプションは、下記のようなサービスがあります。

  • 24時間サポート
  • 消臭・除菌費用

上記のオプションは、それぞれ提供している会社の商品ごとに料金が異なりますが、目安としてはそれぞれ「1~2万円」が多いです。

基本的に加入するかは任意ですが、不動産会社の利益となる割合が多いため、あの手この手で加入を求められるケースがあります。

ここまでのまとめ.

解説してきたとおり、賃貸の初期費用は物件ごとの条件によって大きく異なります。

初期費用が安い物件がよければ「家賃:1~2ヶ月」で契約できることもありますが、線路や墓地が近いなど、なにかしらの欠点があると思ったほうがいいです。

ただ、礼金などの無駄な費用を省いた物件であれば、「家賃:3~4ヶ月」で契約できるので、賢い探し方を「3章:初期費用が安い物件を探すときにやるべき3つのステップ」で紹介します。

そして、次の章では家賃別で計算した初期費用を紹介するので、あなたが希望する家賃だと大体いくらかかるのかを把握しておきましょう。

2. 家賃別で計算したそれぞれの初期費用

この章では、家賃別の初期費用を下記2つのパターンで計算していきます。

  1. 一般的な相場の目安である「家賃:5~6ヶ月分」
  2. 礼金や仲介手数料を省いた「家賃:3~4ヶ月分」

計算する条件

  • 契約開始:3月15日
  • 敷金:1ヶ月
  • 礼金:1ヶ月
  • 前家賃:1ヶ月
  • 日割り家賃:17日分
  • 仲介手数料:1ヶ月(税込)
  • 保証委託料:0.5ヶ月
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円(税込)
  • オプション:15,000円

希望する家賃の初期費用を払ったあとも、無理なく生活できる預金が残っているか確認してみてください。

そして、幅広い選択肢がある「家賃:5~6ヶ月分」で探すか、選択肢は狭まるがお得に契約できる「家賃:3~4ヶ月分」で探すか検討してみましょう。

それでは下記の中から希望する家賃に近い項目を確認してください。

「8~9万円」など、家賃が中間のときは「家賃別の初期費用早見表」で確認しましょう。 

家賃50,000円で計算した初期費用

家賃:5~6ヶ月分 家賃:3~4ヶ月分
  • 敷金:50,000円
  • 礼金:50,000円
  • 前家賃:50,000円
  • 日割り家賃:27,419円
  • 仲介手数料:55,000円
  • 保証委託料:25,000円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 敷金:50,000円
  • 礼金:50,000円
  • 前家賃:50,000円
  • 日割り家賃:27,419円
  • 仲介手数料:55,000円
  • 保証委託料:25,000円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 合計:303,919円
  • 合計:198,919円

家賃75,000円で計算した初期費用

家賃:5~6ヶ月分 家賃:3~4ヶ月分
  • 敷金:75,000円
  • 礼金:75,000円
  • 前家賃:75,000円
  • 日割り家賃:41,129円
  • 仲介手数料:82,500円
  • 保証委託料:37,500円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 敷金:75,000円
  • 礼金:75,000円
  • 前家賃:75,000円
  • 日割り家賃:41,129円
  • 仲介手数料:82,500円
  • 保証委託料:37,500円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 合計:432,629円
  • 合計:275,129円

家賃100,000円で計算した初期費用

家賃:5~6ヶ月分 家賃:3~4ヶ月分
  • 敷金:100,000円
  • 礼金:100,000円
  • 前家賃:100,000円
  • 日割り家賃:54,839円
  • 仲介手数料:110,000円
  • 保証委託料:50,000円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 敷金:100,000円
  • 礼金:100,000円
  • 前家賃:100,000円
  • 日割り家賃:54,839円
  • 仲介手数料:110,000円
  • 保証委託料:50,000円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 合計:561,339円
  • 合計:351,339円

家賃125,000円で計算した初期費用

家賃:5~6ヶ月分 家賃:3~4ヶ月分
  • 敷金:125,000円
  • 礼金:125,000円
  • 前家賃:125,000円
  • 日割り家賃:68,548円
  • 仲介手数料:137,500円
  • 保証委託料:62,500円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 敷金:125,000円
  • 礼金:125,000円
  • 前家賃:125,000円
  • 日割り家賃:68,548円
  • 仲介手数料:137,500円
  • 保証委託料:62,500円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 合計:690,048円
  • 合計:427,548円

家賃150,000円で計算した初期費用

家賃:5~6ヶ月分 家賃:3~4ヶ月分
  • 敷金:150,000円
  • 礼金:150,000円
  • 前家賃:150,000円
  • 日割り家賃:82,258円
  • 仲介手数料:165,000円
  • 保証委託料:75,000円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 敷金:150,000円
  • 礼金:150,000円
  • 前家賃:150,000円
  • 日割り家賃:82,258円
  • 仲介手数料:165,000円
  • 保証委託料:75,000円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 合計:818,758円
  • 合計:503,758円

家賃175,000円で計算した初期費用

家賃:5~6ヶ月分 家賃:3~4ヶ月分
  • 敷金:175,000円
  • 礼金:175,000円
  • 前家賃:175,000円
  • 日割り家賃:95,968円
  • 仲介手数料:192,500円
  • 保証委託料:87,500円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 敷金:175,000円
  • 礼金:175,000円
  • 前家賃:175,000円
  • 日割り家賃:95,968円
  • 仲介手数料:192,500円
  • 保証委託料:87,500円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 合計:947,468円
  • 合計:579,968円

家賃200,000円で計算した初期費用

家賃:5~6ヶ月分 家賃:3~4ヶ月分
  • 敷金:200,000円
  • 礼金:200,000円
  • 前家賃:200,000円
  • 日割り家賃:109,677円
  • 仲介手数料:220,000円
  • 保証委託料:100,000円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 敷金:200,000円
  • 礼金:200,000円
  • 前家賃:200,000円
  • 日割り家賃:109,677円
  • 仲介手数料:220,000円
  • 保証委託料:100,000円
  • 火災保険料:15,000円
  • 鍵交換費用:16,500円
  • オプション:15,000円
  • 合計:1,076,177円
  • 合計:656,177円

家賃別の初期費用早見表

家賃 5~6ヶ月分 3~4ヶ月分
30,000円 200,952円 137,952円
40,000円 252,435円 168,435円
50,000円 303,919円 198,919円
60,000円 355,403円 229,403円
70,000円 406,887円 259,887円
80,000円 458,370円 290,370円
90,000円 509,854円 320,854円
100,000円 561,339円 351,339円
110,000円 612,822円 381,822円
120,000円 664,306円 412,306円
130,000円 715,790円 442,790円
140,000円 767,274円 473,274円
150,000円 818,758円 503,758円
160,000円 870,242円 534,242円
170,000円 921,726円 564,726円
180,000円 973,210円 596,210円
190,000円 1,024,694円 625,694円
200,000円 1,076,177円 656,177円

大まかな初期費用を把握した上で、家賃5~6ヶ月分でも問題ないという人は、「4章:交渉が成功しやすい初期費用の項目は全部で3つ」から、賢い交渉方法を身につけてお得に契約しましょう。

一方で、選択肢は少なくてもいいからお得に契約したいという人は、このあと紹介する物件の探し方に沿って、お得な賃貸物件を探しましょう。

初期費用はいつ払うの?

初期費用は契約する日の前後に支払うケースが一般的です。

また、契約する前に初期費用を払ったとしても、契約書にサインするまでにキャンセルすれば返金される決まりとなっています。

3. 初期費用が安い物件を探すときにやるべき3つのステップ

初期費用が安い物件を探すときは、下記3つのステップに沿って探すことで、効率よくお得な物件を見つけることができます。

フリーレントとは

フリーレントは決められた日数分の家賃がタダになるお得な契約条件で、付与される期間の相場は「1~3ヶ月」です。

仮にフリーレント1ヶ月なら、1ヶ月分の家賃がタダになります。

注意点として、契約期間中に解約するとフリーレントでタダになった分の違約金を請求されることが多いです。

この章では、各STEPごとに実際の物件数も比較しながら解説します。物件を調べるサイトは物件数No1の「HOME’S」を使い、山手線内の物件で検索していきます。

ただ、物件検索サイトはこだわり条件に「仲介手数料無料」が用意されていないことが多いです。※「礼金なし」と「フリーレント」はあります。

なので、少し手間はかかりますが、初期費用を「数万円 ~ 数十万円」抑えるためと思って、下記のように試してみてください。

仲介手数料無料を条件に指定する方法

HOME’Sで「仲介手数料無料」を条件に指定するときは、”キーワードで絞り込む”の項目に「仲介手数料無料」と入力して検索します。

  • パソコンの場合:エリアや条件を指定したあとに表示される、検索結果画面の左側に表示されます。
  • スマホの場合:検索結果画面の上部にある「詳細条件」をクリックすれば、最下部に表示されます。

ホームズの検索画面

引用:HOME’S

STEP1. 礼金なし・仲介手数料無料・フリーレント|まずは3つの条件から探しはじめる

とにかく初期費用を安く抑えたいときは、「礼金なし|仲介手数料無料|フリーレント」の3つの条件を指定して探しはじめてみましょう。

仮に10万円の物件が3つの条件に該当すると、初期費用を「約25~30万円」抑えることができます。

実際に「3つの条件指定あり」と「条件指定なし」で比較すると、下記のようになります。

間取り 3つの条件指定あり 条件指定なし
1R ~ 1K 593件 45,228件
1DK ~ 1LDK 285件 14,886件
2LDK ~ 3LDK 37件 3,628件

物件数は格段に少なくなる

やはり3つの条件が揃っている物件は格段に少なくなり、これだけの差がでる結果となりました。

ただ、この中に理想の物件があれば他と比較する必要はなく、あなたにとって理想の物件を最もお得に契約することができます。

一方で、気になる物件がなかった場合は、STEP2の条件で探してみましょう。

STEP2. 礼金なし・仲介手数料無料|次は2つの条件で探してみる

フリーレントがついている物件はそれほど多くないので、次は「礼金なし|仲介手数料無料」の2つの条件を指定して探してみましょう。

実際に「2つの条件指定あり」とSTEP1の「3つの条件指定あり」で比較すると、下記のようになります。

間取り 2つの条件指定あり 3つの条件指定あり
1R ~ 1K 3,847件 593件
1DK ~ 1LDK 1,020件 285件
2LDK ~ 3LDK 125件 37件

物件数が3倍以上増える

フリーレントを条件から外すと、物件数がどの間取りでも3倍以上増える結果となりました。

ただ「1R ~ 1K」のように、物件数が数百件もあるとチェックするのが大変なので、条件を追加して物件を絞りましょう。

例えば「駅まで10分以内」にしたり、「2階以上の部屋」を指定するなど、あなたがこだわりたい条件を加えて検索してみてください。

一方で、この条件でも気になる物件がなかった場合は、STEP3の条件で探してみましょう。

STEP3. 礼金なし|最後は礼金に絞って探してみる

物件数が少なかったり、好みの物件が見つからないときは「礼金なし」だけに絞って探してみましょう。

1~3月の引越しシーズン以外であれば、礼金なしの物件は比較的多いので、きっと理想の物件が見つかるはずです。

実際に「礼金なし」とSTEP2の「2つの条件指定あり」で比較すると、下記のようになります。

間取り 礼金なし 2つの条件指定あり
1R ~ 1K 8,826件 3,847件
1DK ~ 1LDK 2,212件 1,020件
2LDK ~ 3LDK 388件 125件

相当数の物件がヒットする

上記のとおり「礼金なし」だけを指定すると、相当数の物件がヒットするので、改めてこだわりたい条件を追加して物件を絞りましょう。

初期費用を抑えたいなら「礼金なし」は条件に入れたほうがいいですが、物件選びに妥協できない人は礼金ありの物件も検討しましょう。

そのときは、「4章」で紹介する礼金の交渉方法を確認して、礼金をカットできるように交渉してみましょう。

Q. 初期費用を分割・カード払いにすることはできる?

クレジットカードを利用できる不動産会社の物件であれば、分割・カード払いができます。

HOME’S」で物件を探すときは、こだわり条件の「家賃・初期費用カード決算可」にチェックを入れて検索すれば、対応している物件がヒットします。

ただ、お手持ちのクレジットカードで払えるケースと、新たにクレジットカードを作るケースにわかれるので、事前に確認するようにしましょう。

次の章で、実際に交渉するときの方法などを詳しく解説していきます。

4. 交渉が成功しやすい初期費用の項目は全部で3つ

初期費用の中で交渉が成功しやすい項目は下記の3つです。

賃貸の交渉といえば「家賃交渉」が一般的ですが、正直、成功する確率が低いです

理由としては、家賃を減額するとオーナーが将来的に物件を売却するときに値段が下がることを危惧しているからです。

そういった点を考慮すると、家賃より上記3つの項目を交渉したほうが効率よく初期費用を安く抑えられます。

この章では、各項目の賢い交渉方法を紹介していきます。

4-1. 礼金|意思表示を明確にする

礼金を交渉するときは、単に「礼金を0にしてください」と言っても失敗するので、下記を参考に交渉してしましょう。

  • 礼金を0にしてくれるなら、審査が通り次第すぐに契約します。
  • 礼金が0にならないなら、別で検討している礼金0の物件にします。

このように、礼金が0になったとき・ならなかったときの意思表示を明確にしましょう。そうすることで、オーナーも決断しやすくなります。

最近は賃貸物件の増加で入居者集めに苦戦しているオーナーが多いので、「礼金を渋って入居者を逃す」ということを避けたがります。

特に1人暮らし用物件のオーナーに多いので、1人暮らしをする人は積極的に交渉してみましょう。

礼金を断られたら「鍵交換費用」を交渉する

交渉がうまくいかなかったときは、鍵交換費用を交渉してみましょう。

というのも、鍵交換はオーナーがやるべき管理業務のひとつと、国土交通省のガイドラインで定めているのです。

国土交通省ガイドライン※21ページ記載

鍵の取替え(破損、鍵紛失のない場合) (考え方)入居者の入れ替わりによる物件管理上の問題であり、賃貸人の負担とすることが妥当と考えられる。

なので、「今回は礼金も払うので、国交省のガイドラインどおり、鍵交換費用はオーナーに負担してほしいです」と伝えてみましょう。

ちなみに、礼金の有無に関係なく鍵交換費用は交渉できますが、身勝手な交渉と思われ入居を断られるケースもあるので、礼金を払うときに交渉することが望ましいです。

4-2. 仲介手数料|他社と比較してみる

仲介手数料は、他社と金額を比較した上で交渉することが望ましいです。

希望の物件が「仲介手数料:1ヶ月」かかるときは、ネットで「物件名+賃貸」で検索してみましょう。他社が無料や半額で紹介していたら交渉のチャンスです。

交渉するときは丁寧に、「そちらで契約したいのですが、仲介手数料安くなったりしませんか?ちなみに他社は無料でした。」と伝えてみましょう。

仲介会社によって対応は異なる

オーナーから報酬をもらえる物件は無料や半額になるケースが多いですが、報酬の有無に関係なく「仲介手数料:1ヶ月」と決めている会社もあります。

そのような会社だと仲介手数料は安くならないので、どうしても手数料を抑えたいときは別の仲介会社に依頼しましょう。

ただ、申し込んだあとに仲介会社を変える場合、物件によってはキャンセル待ちしてる人が優先される可能性もあるので、仲介手数料は申し込む前に確認しましょう。

4-3. オプション費用|不要であれば加入を断る

多くの人がオプションは絶対に入るものと思っていますが、下記のオプションは大半が任意加入なので、不要であれば加入する必要はありません。

  • 消臭・消毒費用
  • 24時間サポート
  • 入居安心サービス

消臭・消毒費用は、前の入居者の生活臭を消したり、室内を消毒するための費用です。あとのふたつは、主に鍵を失くしたときや、水道トラブルのときに対処してくれるサービスです。

ただ、どれも大金を払ってまで加入するサービスとはいえません。もちろん便利に使えることもありますが、サービスに不満を抱く人が多いです。

これらのオプションに加入しないだけで「1~3万円」初期費用が安くなるので、募集図面や募集ページに上記の項目が記載されていたら、加入は必須か任意か確認してみましょう。

大手不動産チェーンで加入を求められる

駅前に店舗を構えてテレビCMをバンバン流している、大手不動産チェーンで加入を求められることが多いです。

各社それぞれの名目でオプションを用意しているので、下記の不動産会社の物件を契約するときは注意しましょう。

不動産会社 オプション
アパマンショップ
  • 安心入居サポート:14,300円/年
  • 24時間安心サポート:16,500円/年
  • 24時間駆けつけサービス:16,500円/年
  • あっとくらぶ:11,000円/年
  • 消臭抗菌代:27,500円/契約時
エイブル
  • 消毒(抗菌費):17,050 ~ 33,000円/契約時
  • 入居者サポート費用:19,800円/年
ミニミニ
  • 入居安心サービス料:16,500円/年
  • 消毒料:16,500円/契約時
ピタットハウス
  • 暮らし安心サポート24:16,500円/年
  • 消毒費:17,050円/契約時
ハウスメイト
  • 消毒代:14,300円/契約時
  • Nサポート:770円/月

Q. どの項目も初期費用にないときは?

礼金や仲介手数料に加え、オプション費用も不要な物件の場合は、期間中の家賃がタダになるフリーレントを交渉してみましょう。

交渉するフリーレントの期間は「1ヶ月」が望ましいです。交渉方法は礼金のときと同じように交渉してみましょう。

  • フリーレントを1ヶ月つけてくれるなら、審査が通り次第すぐに契約します。
  • フリーレントがつかないなら、別で検討しているフリーレント付の物件にします。

注意点として、フリーレントがつくと1年未満の解約で違約金が発生するので、短期間しか住まないときは交渉しないほうがいいです。

ここまでは、契約に関する初期費用を解説してきました。次の章では、見落としがちな引越し関係の初期費用を解説します。

5. 賃貸物件の契約以外でかかる初期費用とは

賃貸を借りるときは契約関係の初期費用や家賃にばかり意識が傾いてしまいますが、他にもお金はかかります。

代表的なものでいうと、下記の2つが大きな割合を占めています。

上記の2つを状況別に算出して合算すると、目安として下記のような平均額となりました。

単身 2人暮らし 3人暮らし 4人暮らし
144,880円 243,319円 306,058円 372,399円

あくまでも平均額となるため、詳しい相場の目安を紹介していきます。

5-1. 引越し業者を利用するときの初期費用

引越し業者を利用するときの費用は、移動する距離や荷物の量に加え、引越す時期によっても大きく差が出ます。

なので、一般的な平均値として算出されているデータから、あなたの状況に近い金額を把握しておきましょう。

5月から翌年1月の引越し料金

引越し業界では「通常期」と呼ばれる「5月から翌年1月」までの引越し料金は下記が目安となります。

距離 単身 2人家族 3人家族 4人家族
平均 60,044円 101,400円 120,340円 127,597円
同市区町村程度
(~15km未満)
43,146円 66,176円 81,978円 91,039円
同都道府県程度
(~50km未満)
44,421円 65,345円 98,300円 86,274円
同一地方程度
(~200km未満)
47,789円 73,664円 92,505円 86,855円
近隣地方程度
(~500km未満)
75,620円 130,183円 171,600円 166,048円
遠距離地方程度
(500km~)
89,244円 171,632円 157,315円 207,770円

引用:LIFULL引越し

テレビCMで有名な引越し業者を使うときは、平均値の金額より高くなり安いので注意しましょう。

2月・3月・4月の引越し料金

引越し業界では「繁忙期」と呼ばれる、2月・3月・4月の引越し料金は下記が目安となります。

距離 単身 2人家族 3人家族 4人家族
平均 70,717円 133,077円 175,016円 199,461円
同市区町村程度
(~15km未満)
50,974円 75,049円 84,371円 106,934円
同都道府県程度
(~50km未満)
47,826円 74,108円 114,093円 130,845円
同一地方程度
(~200km未満)
64,500円 163,300円 135,161円 154,844円
近隣地方程度
(~500km未満)
77,576円 193,386円 229,321円 294,727円
遠距離地方程度
(500km~)
88,633円 150,222円 289,572円 306,708円

引用:LIFULL引越し

平均値で見ると、単身引越しであれば1万円程度の差ですが、4人家族になると7万円も高くなります。

また、繁忙期は予約をとるのも大変な時期になるので、なるべく早めに予約することが望ましいです。

5-2. 家電を購入するときの初期費用

家電は性能によって値段がピンキリですが、低価格で人気の「アイリスオーヤマ」の商品を参考に、家電の購入費用を算出してみます。

利用人数に分けて紹介するので、あなたの状況にあう金額を把握しておきましょう。

カテゴリー 単身 2人家族 3人家族 4人家族
合計額 79,500円 126,080円 158,380円 208,870円
以 下 内 訳
冷蔵庫 18,800円 34,800円 49,800円 65,780円
洗濯機 27,000円 43,780円 49,280円 76,780円
炊飯器 5,980円 10,800円 13,800円 14,800円
電子レンジ 5,980円 7,980円 12,800円 17,800円
電子ケトル 2,980円 2,980円 2,980円 2,980円
掃除機 9,800円 11,800円 11,800円 11,800円
ドライヤー 4,980円 4,980円 4,980円 4,980円
シーリングライト 3,980円 8,960円 12,940円 13,950円

※すべて税抜き価格

上記のような金額になりますが、高性能なものを選べば金額はさらに高くなると考えておきましょう。

以上までが、賃貸物件を借りるときに必要な「契約するためのお金+引越しするためのお金」を合わせた初期費用です。

このとき、あなたが用意している引越し費用を考えれば「礼金や仲介手数料は0の物件がいい」など、イメージしやすくなると思います。

初期費用以外に用意するもの

賃貸を契約するときは、お金以外にも用意しなければいけない書類やものがあります。

これから物件を探す人、既に契約する物件が決まってる人、どちらも知っておく必要があるので、次の章を参考に準備を進めましょう。

6. 賃貸契約で求められる必要なもの

賃貸物件の契約は、”申し込むとき” と ”契約するとき”のふたつで必要なものがわかれています。

一般的な賃貸契約で考えると、下記のものがそれぞれ必要です。

必要なもの 申し込むとき 契約するとき
顔写真付の身分証明書  
収入を証明する書類  
役所で発行する住民票  
キャッシュカードと銀行で登録した印鑑  

この章では、上記の必要なものを用意するときの注意点を詳しく解説していきます。

6-1. 顔写真付の身分証明書

賃貸物件を申し込むときは、下記いずれかの顔写真がついてる身分証明書を必ず提出します。

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • パスポート

提出するときはコンビニでコピーをとってもらうか、後日メールやFAXで送ります。データ送信が不安な人は郵送でも平気です。

また、上記の身分証明書を持っていないときは、「保険証+身分証用の顔写真」を一緒に提出しましょう。物件によっては保険証だけでいいこともあります。

現住所が載っているかチェックする

上記の身分証に、今住んでいる家の住所が載っているかチェックしましょう。

人によっては賃貸で暮らしていても、住所が実家のままになっていることが割と多くあります。

その場合は電気ガス水道など、今住んでいる家に届いた公共料金の請求書などを一緒に提出しましょう。

6-2. 収入を証明する書類

上記の身分証明書と一緒のタイミングで、収入を証明する書類を提出します。

物件によっては不要なケースもありますが、審査状況に応じてあとから求められることもあるので、下記どちらかの書類を用意しておきましょう。

  • 源泉徴収票
  • 給与明細3ヶ月分

源泉徴収票

会社から年末に渡される、1年間の収入や納税額が記された証明書です。

手元にない場合は会社の担当部署に依頼して発行してもらいましょう。

以下は源泉徴収票のイメージ画像です。

源泉徴収票のイメージ

会社に勤める方であれば源泉徴収票で問題ないですが、経営者の方は「確定申告書」や「課税証明書」が必要になります。

また、自営業や水商売の人だとほかにも用意したほうがいい書類があるので、詳しく知りたい人は下記の記事を確認してください。

給与明細3ヶ月分

就職や転職をして1年経たない方で源泉徴収票がない場合は、給与明細3ヶ月分で代用できます。

仮に給与明細が手元にないときは、毎月振り込まれた給与額が記帳された通帳のコピーを提出しましょう。

普段から通帳記帳していない場合でも、銀行ATMに通帳を入れれば簡単に記帳できます。

6-3. 役所で発行する住民票

審査が完了して契約する日も決まったら役所で住民票を発行しましょう。

7~10日ほどかかりますが、郵送で発行することもできます。IC付マイナンバーカードを持っていれば、最寄りのコンビニで発行することもできます。

身分証と同じく住民票が実家のままになっているときは、不動産会社にそのことを伝えましょう。多くの場合が実家の住民票を発行するように求められます。

そして、住民票は3ヶ月以内に発行した原本が契約時に必要となります。

印鑑証明書は必要か確認する

住民票を発行する前に、印鑑証明書は必要か不動産会社に確認しましょう。

印鑑証明書は役所で住民票と一緒に発行できるので、必要なときはまとめて発行した方が効率がいいです。

印鑑証明書とは

住んでる市区町村に登録してある「実印を証明する書類」です。

契約書に押された印鑑が実印と相違していないか、確かめるために必要となります。

別の市区町村に引越すときは転出届も出しておく

今住んでいる市区町村から別の市区町村に引越すときは、役所で転出届を出しておきましょう。

そうすることで、引越したあとに今住んでいる市区町村の役所に出向く手間が省けます。

このときの注意点としては、必ず住民票を発行した後に転出届を出してください。先に転出届を出してしまうと、住民票が発行できなくなります。

窓口で必要なもの

  • 身分証明書
  • 印鑑
  • 印鑑登録証 ※登録者のみ
  • IC付マイナンバーカード・通知カード

転出届を出すと「転出証明書」をもらえるので、引越し先の役所に提出するまで必ず保管しておきましょう。

ちなみに、転出届は引越しする日の「14日前」から申請できます。

そして、同じ市区町村内に引越すときは転出届ではなく転居届を提出します。

国民健康保険に加入している人は同時に手続きする

国民健康保険に加入している人は、転出届の手続きと同時に国保の「資格喪失手続き」を済ませておきましょう。

窓口で「国民健康保険の変更手続きもしたいです!」と伝えればスムーズに案内してくれるので、保険証を持参しましょう。

6-4. キャッシュカードと銀行で登録した印鑑

契約書類の一部である「口座振替依頼書」を書くときのために、引落とし口座番号がわかるキャッシュカードと、銀行で登録した印鑑が必要です。

毎月の家賃支払いが振込のときは不要ですが、払い忘れを防げる引落としの方が圧倒的に多いので、事前に用意しておきましょう。

銀行で登録した印鑑がどれかわからないときは、候補となる印鑑をすべて持参して銀行窓口で調べてもらいましょう。

契約書に捺印する印鑑も必要

契約書に捺印する印鑑も必要ですが、上記の銀行で登録した印鑑と一緒でも平気です。

ただ、申込者の印鑑証明書が必要な場合は、印鑑証明書に登録されてる同じ印鑑が必要となるので注意しましょう。

ここまでに解説した書類や印鑑を用意しておけば、申し込みから契約までスムーズに進みます。

ただ、このあとにもやるべきことは満載なので、次の章で詳しく解説します。

7. 契約したあとに必ずやるべきこと

契約が完了したあともやるべきことはたくさんあるので、下記の順に沿って詳しく解説していきます。

役所関係の手続きを一度で済ませられるように、事前に流れを把握しておきましょう。

7-1. 初期費用を振り込む

契約が完了したら、敷金や前家賃などの初期費用を振り込みます。

物件によっては契約する日の前日が振込期日となってることもあります。

この場合、契約が完了するまでは「預かり金」として受理され、万が一契約直前にキャンセルしても返金されるので心配ありません。

契約金と仲介手数料は振込先が異なる

契約金は物件を管理してる不動産管理会社へ、仲介手数料は部屋探しの仲介をした不動産仲介会社へそれぞれ振り込みます。

このとき、請求書が2枚にわかれているので、払い忘れのないように注意しましょう。

また、すべての費用を支払わないと鍵を受け取ることはできません。

7-2. 電気ガス水道の手続きをする

契約と初期費用の支払いが完了したら、電気ガス水道の手続きをします。

既に賃貸暮らしの場合は今住んでいる部屋の停止手続きと、新しく住む部屋の開始手続きをします。

一方で、実家や寮から出て賃貸に住むときは開始手続きだけです。

手続きはWebか電話で完了するので、下記を参考に余裕を持って対処しましょう。

項目 主要な会社 Webから 電話から
電気 東京電力 手続きページ 0120-995-005
関西電力 手続きページ 0800-777-8810
中部電力 手続きページ 0120-921-691
東北電力 手続きページ 0120-175-266
九州電力 手続きページ 0120-623-376
ガス 東京ガス 手続きページ 0570-002-211
東邦ガス 手続きページ 0570-015-456
大阪ガス 手続きページ 0120-0-94817
西部ガス 手続きページ 0570-000-312
水道 東京都水道局 手続きページ 03-5326-1100
名古屋水道局 手続きページ 052-884-5959
大阪市水道局 手続きページ 06-6458-1132
札幌水道局 手続きページ 011-211-7770

ガスは入居後に立ち会いが必要

ガスは入居後に作業員が室内に入って開通する作業が必要なので、来てほしい希望日時を伝えて事前に予約をとります。

引越し当日に来てもらうことが理想なので、早めに予約することが望ましいです。

また、ガスが開通しないとお湯が出ないケースもあるので、忘れないように注意しましょう。

火災保険の手続きもしたほうがいい

既に賃貸に住んでる人は、火災保険の会社にも連絡して引越すことを伝えましょう。

契約プランによっては、保険料が返金されるケースもあります。

7-3. 鍵を受け取って室内の状態をチェックする

部屋の鍵は契約開始日の前日もしくは当日に、不動産会社で受け取ることができます。

そして、部屋に入って最初にやることは、室内に汚れや傷がないかチェックすることです。

この作業を怠ると、あなたが入居する前からあったはずの汚れや傷が、あなたがつけたものと認識されてしまいます。

そうなると、退去時に原状回復費用を敷金から差し引かれてしまい、返ってくるはずのお金が少なくなるので注意しましょう。

現況確認書を作成する

不動産会社で契約するとき又は鍵を受け取るときに「現況確認書」をもらえるので、細かすぎるぐらいのレベルで作成しましょう。

不動産会社によって書式は異なりますが、現況確認書は以下のような書類なので、例を参考に作成しましょう。

現況確認書のイメージ

また、提出期限は契約開始日から「7~10日以内」と定められていることが多いので、後回しにしないようにしましょう。

7-4. 役所で転入届・転居届を提出する

役所で転入届もしくは転居届を提出しますが、下記の状況に応じてそれぞれ対応が分かれます。

同じ市区町村から引越してきたとき

同じ市区町村から引越してきたときは、「転居届」を窓口に提出すれば住民票の住所が変更されます。

窓口で必要なもの

  • 身分証明書
  • 印鑑 ※ゴム印は不可
  • IC付マイナンバーカード・通知カード ※入居者全員分

このとき、転居届には引越し先の住所を書くので、忘れないように新住所を携帯にメモしておきましょう。

また、国民健康保険に加入している人は、同時に保険証の住所変更手続きもしましょう。

窓口で「国民健康保険の住所も変更したいです!」と伝えればスムーズに案内してくれるので、保険証を持参しましょう。

別の市区町村から引越してきたとき

別の市区町村から引越してきたときは、前に住んでいた市区町村の役所で発行してもらう「転出証明書」が必要です。

既に手元にある場合、役所で「転入届」を記入して窓口に提出すれば、住民票の住所が変更されます。

窓口で必要なもの

  • 身分証明書
  • 印鑑 ※ゴム印は不可
  • 転出証明書
  • IC付マイナンバーカード・通知カード ※入居者全員分

このとき、転入届には引越し先の住所を書くので、忘れないように新住所を携帯にメモしておきましょう。

転出証明書がない場合は、引越し前の役所に行って「転出届」を提出することで、転出証明書を発行してくれます。

郵便でも対応できますが、7~10日ほどかかります。

国民健康保険の手続きも済ませる

国民健康保険に加入している人は、転入届と併せて手続きしましょう。

既に「資格喪失手続き」をしているときは、加入手続きをするだけで完了です。

一方で「資格喪失手続き」をしていないときは、引越し前の役所で「資格喪失手続き」を済ませる必要があります。

7-5. 運転免許証の住所変更をする

引越し先の最寄りにある下記の施設で免許証の住所変更をしましょう。

  • 警察署
  • 運転免許試験場
  • 運転免許更新センター

上記の中でも、数が一番多い警察署で手続きするのが楽なのでおすすめです。

窓口で必要なもの

  • 免許証
  • 引越し先の住所がわかるもの
    (新しい住民票・新住所の健康保険証など)※住民票はマイナンバーの記載がないもの

流れとしては、役所で手続きしたあと警察署に立ち寄って手続きするのがスムーズです。

7-6. 郵便物の転送手続きをする

前の家に届いた郵便物を転送してもらうために、郵便局で転送手続きをしましょう。

窓口で必要なもの

  • 身分証明書(免許証や保険証など)
  • 前の住所が確認できるもの(免許証や公共料金のはがきなど)

流れとしては、警察署で免許証の住所変更をしたあと郵便局で手続きするのがスムーズです。

免許証には前の住所と新しい住所が載っているので、他の書類を用意する必要がありません。

また、転送期間は1年間となるので、期間中に転送されてきた郵便物はそれぞれ住所変更の手続きをしましょう。

Webからも申請できる

スマホやパソコンから「e転居」という郵便局のサービスを利用すれば、Webから簡単に転送手続きができます。

ただ、確認の電話をする必要があるので、自由に電話ができるときに申請するようにしましょう。

7-7. 会社に住所が変わったことを伝える

会社勤めで社会保険に加入しているときは、会社の担当部署に住所が変わったことを伝えましょう。

また、前の住所のほうが通勤手当が高いからと、引越したことを黙っているのはNGです。

なぜかというと、住民税の関係で引越したことがすぐにバレてしまうからです。

7-8. そのほかに必要な手続きはないか確認する

これまでに解説してきた手続き以外にも、人によってはさらにやるべき手続きがあります。

下記の項目に該当するときは住所変更の手続きが必要なので、忘れないように注意しましょう。

項目 手続きするとき
車やバイクを所有している 役所、運輸支局、警察署
子どもが保育施設・学校に通っている 役所、保育施設、学校
児童手当をもらっている 役所
妊娠中や出産後の状態 役所
犬を飼っている 役所、保健所
クレジットカードを持っている Web、電話
銀行口座も持っている 銀行窓口、Web、電話
インターネット回線を契約している Web、電話

役所で手続きするときは、係の人に「引越すので○○の手続きをしたい!」と、該当する項目を伝えれば案内してくれるでしょう。

以上までが、賃貸を契約したあとにやるべき手続きです。

はじめて賃貸を契約する人にとっては複雑でわかりにくいので、事前に流れを把握しておくことが望ましいです。

8. まとめ

賃貸の初期費用について解説してきましたが、いかがでしたか。

賃貸の初期費用は「家賃:5~6ヶ月」が一般的な相場で、安すぎるのも高すぎるのも下記の理由からおすすめできません。

  • 初期費用が安い=欠点があり安くしないと入居者が集まらない物件
  • 初期費用が高い=引越しシーズンに便乗して費用を増額してる物件

また、初期費用の内訳は下記のとおりなので、相場の目安を把握して安いか高いか判断しましょう。

初期費用の内訳 相場の目安
敷金 1~2ヶ月
礼金 1ヶ月
前家賃 1ヶ月
仲介手数料 1ヶ月
保証会社利用料 0.5ヶ月
火災保険料 1~2万円
鍵交換費用 1.5~3万円
オプション費用 1~3万円

そして、少しでも初期費用を抑えたいときは、下記3つのステップに沿って物件を探してみましょう。

理想の物件が見つかったら必要な書類を準備して、スムーズに契約できるように対処しましょう。

契約したあともやるべき手続きがたくさんあるので、状況に合わせてこのページを確認してみてください。

このページを読んだことで、あなたが賃貸の初期費用で悩まずに、希望の物件を借りれることを心から願っています。

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